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することが思い付かなくなったジェイドとカノンは、ウィンドウショッピングで武器屋を訪れた。
「あれ?君たちも武器を見に来たのか?」
武器を調達しに来たスカーレットが話しかけてきた。
どうやらまだ武器が手に入っていないらしい。
「レイピアなら、その辺に大量にありそうだが」
さすがに港町の武器屋だけあって品数は多い。
剣に斧、槍、ナイフ……
壁にもびっしり飾られていた。
レイピアも例外ではない。
「そこにあるのは、折れたレイピアみたいに支給品レベルの物。やっぱりこの短剣に見合う物でないと」
見せられた短剣には、帝国の象徴とされる獅子の紋章が刻まれていた。
その紋章が刻まれるのは、帝国内でもごくわずかな武器。
厳正な審査を通り抜けた選ばれた武器だけが、その紋章を刻むことを許される。
つまり、スカーレットのこの短剣は品質保証がされている優秀な武器ということだ。
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