Act.4 郷に入っては郷に従え

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「特別ってどういうことだ?」 「あのサーベルは呪われてるのさ」 店主がサーベルをカウンターに持ってきた。 そして十字架のペンダントを右手に巻きつけて、サーベルを鞘からゆっくりと抜く。 「これは……」 サーベルの刀身には、血のように赤いルーン文字が浮き出ていた。 鞘がその魔力を封印していたのか、ジェイドにもサーベルの魔力の厄介さに気づいた。 「思ったとおりだな」 「こいつのことを知ってるのか、カノン?」 妙に納得した様子のカノンにジェイドが尋ねた。 店主にサーベルを鞘に戻すよう言い、カノンはフェザーソードを構えた。 「お、おい!?」 「ジェイド。お前がそのサーベルを抜け。いくらツェペシュサーベルでも、お前を取り込めはしない」 「「ツェペシュサーベル!?」」 ジェイドとスカーレットの声が重なった。
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