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グレイサーから渡された地図の場所に来たジェイドとクレド。
「さて、砦跡みたいなこの場所のどこに封印されているんだ?」
「さあ……?」
周りにあるのは崩れた壁と柱。
こんな場所に剣があるとは考えにくかった。
「ジェイド!変な台座がある」
「台座?」
クレドに呼ばれた場所には、魔法陣で囲まれた何かの台座があった。
埃こそかぶっていたが、台座自体にはどこにも損傷がない。
それだけでも奇妙だが、一番おかしいのは台座に描かれた絵だ。
「何故、手形?」
「ここに手を置け、ってことだと思うけど……」
「そんな単純な仕掛けなら楽なんだがな……」
そう言いつつもジェイドが手を置くと、突如台座が光り始めた。
それに呼応し、台座を囲んだ魔法陣が起動し始める。
「「強制転移!?」」
叫んだ時には既に別の場所に飛ばされた後だった。
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