Act.0 魔王の息子

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  ◇◆◇ グレイサーから渡された地図の場所に来たジェイドとクレド。 「さて、砦跡みたいなこの場所のどこに封印されているんだ?」 「さあ……?」 周りにあるのは崩れた壁と柱。 こんな場所に剣があるとは考えにくかった。 「ジェイド!変な台座がある」 「台座?」 クレドに呼ばれた場所には、魔法陣で囲まれた何かの台座があった。 埃こそかぶっていたが、台座自体にはどこにも損傷がない。 それだけでも奇妙だが、一番おかしいのは台座に描かれた絵だ。 「何故、手形?」 「ここに手を置け、ってことだと思うけど……」 「そんな単純な仕掛けなら楽なんだがな……」 そう言いつつもジェイドが手を置くと、突如台座が光り始めた。 それに呼応し、台座を囲んだ魔法陣が起動し始める。 「「強制転移!?」」 叫んだ時には既に別の場所に飛ばされた後だった。
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