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元の空間に戻ってくると、大鎌を背負った銀髪の男がいた。
「――グレイサーが来ると思ってたんだが……やる気出ねぇな」
「誰だ?」
「どーでもいいだろ。とにかくその魔剣ダインスレイヴを渡しな!」
「なるほど親父の言ってた“敵”だな」
クレドが剣を抜き、ジェイドが薙刀を構えた。
「やっぱそーなるか……なら、力ずくでいかせてもらうぜ!」
男が大鎌を構えただけで、空気がピリピリとはりつめる。
(あのトラブル呼び込み魔!息子にまで被害を被らせるな!)
こんな面倒事に巻き込んだ自分の父親を心の隅で呪った。
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