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「はああぁぁっ!」
前衛のクレドが斬り込んでいった。
打ち合いの隙をついて……
「ヴァニッシュ!」
ジェイドの上級闇魔法が着弾する。
が、その闇をあっさりと男は振り払った。
「――悪いがオレに闇属性は効かねーんだ」
(相性最悪だなっ!)
自分の専売特許を封じられたのは痛い。
(親父なら魔力の強さでゴリ押しできるんだろうが……)
同属性同士の場合、決着は純粋に力量の差で決まると言われている。
ジェイドの魔力は魔族でもベスト3。
そのジェイドの魔法が通じないとなると……
ほとんどの魔族がこの相手に対して不利ということになる。
(とはいえ、このままクレドに任せっきりにするわけにもいかない)
しかしジェイドの薙刀の腕は、男とクレドの間に入れるレベルではない。
できることは必然的に限られてくる。
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