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「でも、なんでカトリーヌさんが?」
当然の疑問。
年下の女の子が非日常的な事を話すのだから。
「私はこれでも博士なのよ。生物学のね。表の世界には存在してないモグリみたいなものだけど。」
「私達はあなたの体を改造した。人の道を踏み外した外道の技よ。でも、あなたは外道の技でヒーローになったの。」
「私はあなたを知っている。ヒーローに憧れた事も、夢見た事も。そして、それが砕かれた事も。」
誰にも言った事の無い秘密。
自分がヒーローになりたかった事。
それを目の前にいる少女は知っていた。
「なぜ…それに達って」
「他の奴らは後で紹介するわ。今はあなたがすべき事の説明よ。」
猛は黙って頷いた。
「あなたがする事は1つ。これから現れるであろう殺人犯を倒して貰う。」
「倒す…なんて生易しいものじゃないわね。あなたの持っている力を全て出し切って、消し飛ばして貰うわ。」
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