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「消し飛ばす…」
物騒な言葉に猛は顔を蒼くする。
「あなたにはそれだけの力があるのよ。」
「あ、あとタケルは年上なんだから、さん付けは要らないわ。呼び捨てにしなさい。」
少しズレた会話である。
「分かったよ…カトリーヌさ…カトリーヌ。」
カトリーヌは満足そうに頷いた。
「次にあなたの能力を説明するわね。能力は幾つかあるの。」
「一つ目、部分的変身。これは、例えば腕だけ脚だけといった体の一部を変化させて力を使えるの。ただしリスクがあるわ。」
「変身してない部分の負荷が大きすぎるの。一瞬使うだけなら良いけど何十分とは使えない。体が付いて来れないの。」
「腕を変化させて一時間も経てば24時間は動けなくなるわ。覚えておいて。」
猛は真面目に頷く。
「次の能力は?」
カトリーヌに続きを促した。
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