14人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「そう堅くなるな。これから一つ屋根の下で暮らすんだ、遠慮は無しだ。」
見た目はアレだが、根は良い人なのかも知れない。
猛は少し緊張を解き
「よろしくお願いします、狐さん。」
右手を出した。
さっきは勝手に取られた右手。
今度は自分から、と。
「あぁ、よろしくな。」
仮面で分からないが、狐は笑いながら右手を取った。
暫く3人で話していると、猛達が出てきた扉とは別の扉が開いた。
「あ~皆さんお揃いですね~」
間延びした声がする方に振り返ると、小さな女の子が立っていた。
「カトリーヌ、あの子は?」
カトリーヌに聞くと
「彼女は伊吹真琴、完全変身と部分変身を開発したのは彼女よ。」
確かに少し床を引きずってはいるが、白衣を着ている。
しかし、猛にはそうは見えない。
「因みに年齢は2…」
「カトリーヌちゃん~それ以上は駄目ですよ~」
にこりと笑いながらどこからか日本刀を持ち出してきた。
最初のコメントを投稿しよう!