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翌日。
猛はカトリーヌと登校していた。
「昨日は眠れた?」
「まぁ、何とかね。色々有りすぎて混乱してるけど眠気には勝てないよ。」
欠伸をかみ殺しながら猛は続ける。
「それにしても外から見た家は普通なんだね。」
「当たり前よ。研究所みたいな家じゃ世間体が悪いでしょ。」
と、呆れながらカトリーヌは携帯を開くと、いきなり走り出した。
「ちょっ!?どうしたの!?」
「遅刻する!腕時計止まってた!」
「えぇっ!?」
二人は走り出す。
以前の猛ならすぐにバテただろう。
しかし
(体が軽い。息も辛くない…やっぱり違うんだな。)
自分の体の変化に驚いていた。
「タケル!速いってば!」
カトリーヌを後方に置いてきてしまっていた。
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