災禍

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時間は淡々と過ぎる。 今は昼休み。 昼食を食べに食堂に向かおうとすると 「どこ行くのよタケル。」 「え?食堂だけど。」 「お弁当作ってきたから大丈夫よ。」 はい、と、猛に弁当を渡してきた。   地味な黒い弁当箱。 「あ、ありがとう…」 チラッと山田の方を見ると、やはり睨みつけていた。   カトリーヌと向かい合わせに座り 「僕は山田君に嫌われてるみたいだね。」 そう呟き、弁当箱の蓋を開けた。 「まぁ、アイツ私に惚れてるみたいだから嫉妬してるんじゃない?」 確かにカトリーヌは美人だ。 好意を抱かれても不思議ではない。   「そういえばカトリーヌ。苗字の城島って?ハーフなの?」 城島カトリーヌ。 名前はハーフだが 「私ハーフじゃないわよ。ママが再婚して、相手が城島だったから。」 弁当をつつきながら言う。
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