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教師の静止を無視して二人は教室を飛び出した。
「タケル!とうとう現れたわ!この機会を逃すと、また被害者が出る!これ以上、被害者を出さないために!戦いなさい!タケル!」
興奮しているのか言葉が荒い。
「やるよ!僕はやる!仇の為に!平和の為に!皆の為に!」
そう言って猛はカトリーヌを抱き上げる。
「しっかり捕まって!」
猛は走る。
力の限り。
変わった同居人が居る家に向かって。
猛は知らない。
平和の為、皆の為にはならない事を。
ヒーローになっても生まれるのは悲劇。
外道の道に光はない。
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