災禍

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「じゃあ頑張ってね。」 そう言ってカトリーヌは壁にあるボタンを押すと、グリフォンが置いてある台が上に上がっていく。   10秒もせずに猛は外に居た。 『マスター、私のエンジンをかけてください。』 グリフォンに言われ、スロットル横にあるボタンを押す。 (操作法がわかる…)   ヴォヴォヴォヴォヴォヴォ!!!!   空気を切り裂く機械の叫び声。 余りの音に顔をしかめる。   『騒がしくて申し訳有りません。』 「いや、良いよ。行こう。」 『イエス!マスター!』 猛はスロットルを捻る。 リアタイヤを空転させながら走り出す。 響き渡るグリフォンの叫び。   《タケル!聞こえる!?》 頭に響くカトリーヌの声。 「カトリーヌ!?あぁ、さっき説明された奴だね。」 《そうよ。怪人はオフィス街に現れたわ。グリフォンに位置を送ったから、戦闘よろしく!》 「了解!」
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