災禍

22/25

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
すんでの所で怪人は避ける。 「チッ…避けんなよ。」 「ガァァァッ!」 怪人は猛に飛びかかる。 が、しかし 突き出した左手に頭を掴まれ地面に叩きつけられた。   「お前、俺が誰かって聞いたな?どうせ今ここで死ぬんだ。教えてやる。俺の名は…」   「災禍」   「サイ…カ…サイカァァァ!」 怪人は目を見開き爪を伸ばした。 「おっと。」 素早く頭を離し、怪人から距離を取る災禍。   「ハハッ元気だねぇ。」 災禍は地面を殴り、アスファルトを砕いた。 「肩慣らしだからな、能力使わせてもらうぞ。」 砕いたアスファルトを掴み 「ふんっ!」 分解・再構築されたアスファルトは拳銃へと姿を変えた。   「オラオラァ!避けなきゃ当たるぞ!」 周りにはまだ避難していない一般市民が居る。 だが、災禍には関係無い。 流れ弾が当たろうが、死のうが、弱い奴が悪い。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加