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銃を振り回し、怪人に向けて撃ちまくる。
「調子ニ乗ルナァァァ!」
銃の斜線に入らないようにジグザグに移動しながら災禍に近づく。
「甘いんだよ。」
隠し持っていた破片を再構築して棍棒を作る。
横一閃。
怪人は吹き飛ばされ、ビルにめり込んだ。
災禍は先ほど引き抜いた街灯を使って、6mを超える巨大な投げ槍を作り、怪人に投げつけた。
圧倒的な力
圧倒的な破壊
圧倒的な恐怖
怪人は槍を避けれず、ビルに縫い付けられた。
災禍は男の子に目を向ける。
「おいガキ。お前、母ちゃん殺されたんだろ?」
災禍に聞かれ男の子が頷く。
「お母さんが動かなくなった。」
ボロボロとまた泣き始める。
「あー…泣くんじゃねぇよ。お前の母ちゃんの仇を取ってやる。だからソレ貸せ。」
ソレと呼ばれたのは玩具の剣。
「それで仇討ちだ。」
楽しそうに喋りながら災禍は手を出す。
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