憧れの代償

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辺りに響くバイクの音が聞こえてきた。 「帰ってきたみたいね。」 「あいつは災禍…と、言ったか。自分を災いと名乗るとはな。」 狐は苦笑しながら真琴に視線を向ける。   「私は~名付けてないですよ~?猛君の内に在る破壊衝動を~利用した変身システムではありますが~。」 「災禍~あの子は自らの意志を持っているみたいですね~。」   話を区切り、三人はグリフォンの元に向かう。 向かった先では、猛がグリフォンに跨がったまま気を失っている。 「まぁ、初めての変身にしては上出来ね。キツネ、タケルをベッドに移しておいて。マコトはグリフォンの点検をお願い。」 「あいよー。」 「わかりました~。」   カトリーヌは二人に指示を出し、先程の戦闘動画をもう一度見る。
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