憧れの代償

4/10

14人が本棚に入れています
本棚に追加
/64ページ
「そう、後には引けないのよ、私達は。」 そう呟いてカトリーヌは部屋から出ていった。   「…狐さん。」 と、猛の声がした。 「っ!…起きたのか猛君。」 「はい。正確には起きていた…ですけど。会話が気になったので寝た振りしてました。」   ノソノソとベッドから起き上がり、顔に手を当てる猛。 そんな猛を見て狐は 「話がある。とても大事な話だ。付いてきてくれ。」 狐は猛の様子を確認すらせず、部屋を出ていく。 猛は慌てて着いていった。   狐が目指す先はリビング。 リビングには既にカトリーヌと真琴が居て、何やらDVDをセットしていた。   「タケル、質問するわ。貴方、戦闘中の記憶はある?」 カトリーヌの質問に無言で首を横に振る。   「それを今から見せる。猛君が変身した後を。」 「さぁ~座ってください~」 真琴に促されソファーに腰をかける。   「心して見なさいタケル。これが貴方の力よ。」 映像が始まった。
/64ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加