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「そう、後には引けないのよ、私達は。」
そう呟いてカトリーヌは部屋から出ていった。
「…狐さん。」
と、猛の声がした。
「っ!…起きたのか猛君。」
「はい。正確には起きていた…ですけど。会話が気になったので寝た振りしてました。」
ノソノソとベッドから起き上がり、顔に手を当てる猛。
そんな猛を見て狐は
「話がある。とても大事な話だ。付いてきてくれ。」
狐は猛の様子を確認すらせず、部屋を出ていく。
猛は慌てて着いていった。
狐が目指す先はリビング。
リビングには既にカトリーヌと真琴が居て、何やらDVDをセットしていた。
「タケル、質問するわ。貴方、戦闘中の記憶はある?」
カトリーヌの質問に無言で首を横に振る。
「それを今から見せる。猛君が変身した後を。」
「さぁ~座ってください~」
真琴に促されソファーに腰をかける。
「心して見なさいタケル。これが貴方の力よ。」
映像が始まった。
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