動き出す悪

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「口答えするんじゃないわよ。いい?私はあんたの事を思って言ってるの。初っ端から知らない顔の奴がクラスに居て鬱オーラ出されたら、たまったもんじゃないの!明るくしなさい。ダブッてようがあんたはクラスの一員になったのよ、進級したらまた同じクラスになるのよ。だから笑いなさい!」 口早に言った後、少女は笑った。 綺麗な笑顔だった。   「私はカトリーヌ。城島カトリーヌよ。ちなみに城島さんって言ったらぶっ飛ばす。」 そう言って握り拳を見せる。   「僕は大和 猛です。えと…カトリーヌさん…」 必要以上の事は言わず、それだけ言った。   「タケルね!これから一年間よろしく。」 そう言って、勝手に右手を捕まれた。 一方的な握手であるが、猛は嫌な気持ちがしなかった。
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