憧れの代償

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「修羅場ってましたね~」 先程の剣幕すらなんのその。 真琴はいつも通りのほほんとしていた。   「はぁ~…真琴はタフだな…」 「ああなる事は予想してましたから~」 ため息一つ、狐はカトリーヌに向き直り 「どうすんだ?猛君、もう俺達とは協力してくれないかもよ。つかお前、言い方考えろよ!」   「…そうね。反省してるわ。でもタケルは結局戻ってくるわよ。…あの人が裏切れる訳無いじゃない…」 後半はボソッと、誰にも聞こえない声で呟いた。   「…とりあえず飯にするか。」 「そうですね~。猛君もお腹空いたら帰ってきますよ~。」 「犬かよ…」   三人は思い思いに夕食の準備に取りかかった。 狐は献立を。 真琴は次の能力の開発を。 カトリーヌは猛が帰ってくると信じて。
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