memory1 ―旅―

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男1: 「俺、見たんだよッ!!!」 男2: 「うるせーな。 それしか話題ねーのか?」 散々、男1の話を聞かされた男2は、うんざりといった感じに食べ終えた竹串を、皿の上に乱暴に投げ入れた。 男3: 「何の話なんだよ?」 男1: 「ついさっきなんだがよ…」 話に食いついて来た男3に、自慢げに話を切り出した。 男1: 「絶世の美女を見たんだ!」 なんだ女の話かと、聞き耳を立てていた土方は、乱暴に竹串から団子をもぎ取った。 男1: 「雪肌の様に真っ白で、髪は絹糸の様に美しいく、目なんかビードロみたいにキラキラ輝いていたんだぜ!?」 男3: 「確かに…、想像する限りは絶世の美女だな」 男2: 「嘘に決まってるだろ」 男1: 「嘘じゃねーよ! 変な着物着てたし、何より足! その女、膝上まで生足出してたんだぜ!?」 男3: 「あー、それ言わねー方が話に信憑性あったぞ」 結局、男1が見たという絶世の美女話は、二人には信じてもらえなかった。 →
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