ブラザーズ!

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◇◆◇ 次の日目覚めると、すでに翔兄とヒロ兄は起きていた。 あたしはまだ開ききらないまぶたをこすりながら、ムクリと起き上がる。 「……2人とも早いね」 あたしの声に2人が振り返る。 「おはよう。いやー、昨日は爆睡してたわ」 そう言って翔兄は、朝から豪快に笑っている。 「……だろうね」 それを横目でチラリと見て、ヒロ兄が呟く。 あたしと目が合ったヒロ兄は、翔兄に見えないように口元に人差し指を当てて微笑んだ。 『昨日のことは言わないから安心しろ』 ――ってこと? ほんと、ヒロ兄には適わないな。 苦笑いで応えるあたしを、翔兄が不思議そうに眺めていた。
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