バック・トゥ・ザ・クリスマス

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結城がギュッと目をつむった。 俺の唇が頬に触れると、反射的に肩をすくませながらも、息を殺してじっと動かない。 ……怯えた小動物みたい。 ふっとそんな考えが頭をよぎり、思わず顔がほころんだ。 そして、またその閉じられた瞼へキスを落とす。 キスをする度にピクリと身体を震わせる結城の反応がかわいくて、俺はおでこや頬に何度も何度も口づけた。 「…………っ」 夢中で結城に触れていた俺の耳に、わずかな息遣いが聞こえた。 結城の口から洩れた、ほんとに小さな、甘いため息。 そこでハッと我に返った。 うっとりと瞳を閉じている結城の顔が目の前にある。 突然、俺の行為が止まったためか、結城がゆっくりと目を開けた。 「……せん、せ?」 悩ましげな視線で、俺の様子を伺うように覗き込んでくる。
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