バック・トゥ・ザ・クリスマス

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結城の体温と感触が心地よくて、キスは、なかなかやめることができなかった。 すっかりのぼせた頭と体で、このままでは歯止めがきかなくなりそうだ、と思い始めた時。 突如、リビングに鐘の音が響き渡った。 と、思ったのはこの甘ったるい雰囲気のせいか。 薄眼を開けて確認すると、実際鳴っていたのは、柱時計。 23時30分を知らせる、ゴーンという低い音。 そのおかげで、昂っていた俺の気持ちも鎮まった。 そっと唇を結城から離す。 「……もうこんな時間か」 俺の呟きに、結城もゆっくりと瞳を開けた。 そのまま静かに体を離して、向かい合う形になる。 柱時計に向けていた視線を結城に戻すと、彼女は恥ずかしそうに俯いていた。 ……いちいち、俺のツボにはまる行動をとる子だね、ほんと。
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