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とりあえず、明日は結城とデート。
学校の連中に見つからないようにしなくてはいけない。
前途は多難。
……だけど。
どこに連れて行こうか。
結城の嬉しそうな顔は、見ていてこっちも嬉しくなる。
少しでも、あいつの楽しむ所へ連れて行きたい。
気を引き締めていかなくてはならないのに、そんなことを考えては心が躍る自分がいる。
俺は、遠足や修学旅行前の学生のような高揚を感じながらベッドに入った。
天井を見上げながら、今夜の結城を思い出す。
四つ葉のクローバー。
サンタワンピ。
告白。
――ああ。
今夜はきっと、結城のことを夢に見る。
そんな予感をかみしめて、俺はゆっくりと瞳を閉じた。
――END――
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