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クリスマスイブ。
23時。
華やかだけれども落ち着いた雰囲気漂う、ここはショーパブ『熱帯魚』。
そこの人気ナンバーワン踊り子、沙羅は、ショータイムと接客で、目が回るほどの忙しさだった。
「いらっしゃいませー!」
ボーイの高らかな声が響き渡り、新たな客の入店を告げる。
「沙羅ちゃーん、来たよー」
デレッとした赤ら顔の、スーツ姿の中年が2人。
沙羅の方へ手を振る。
「会長ー、専務ー、いらっしゃいませー」
沙羅は軽やかな足取りで2人組のもとへ向かった。
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