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コンコンと、扉をノックするような音が聞こえた……気がした。
寝ぼけ眼のまま、あたしは枕元に置いてある目覚まし時計を手繰り寄せる。
まだ半分閉じた目で時間を確認すると、6時10分。
冬休みの6時なんて、早朝も早朝。
まだ寝れる、と枕に顔を沈めたその時。
コンコンコン!
やはり、扉を叩く音。
聞き間違いじゃない。
重い頭をなんとか持ち上げて、フラフラと入り口に向かう。
その間も、ノックの音は止むことなく鳴り続けた。
もう、こんな朝早くに誰?
眠りを邪魔されたことに少し苛立ちながら、あたしは扉を開けた。
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