おまけの103

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うるさいのは大嫌いだけど。 静かで変わり映えのない毎日が落ち着くのだけど。 なぜか憎めない。 つい目がいってしまう。 不思議な子だよね、ほんと。 ――なんて、しみじみ思ってる場合じゃないんだって。 ほんとに大丈夫かな、結城りお。 廊下やリビングだったら様子も探れるんだけど、部屋に入られるとお手上げだ。 これは、やはりそろそろ『買い』かな。 結城りおの身を守るため。 ひいては、「きんもく荘」の平穏を守るため。 盗聴器。 僕は、夜が明けてもなお、かのブツを手に入れるべきか否か悩み続けていた。 年明け早々、こんなにも考えさせられるとは。 ほんとに結城りおのせいで、僕のペースは狂いまくりだ。 ――END――
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