顕の気持ち

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「……まじで」 放課後のファストフード店。 学生達でごった返す店内で、周囲の雑音など全く気にならないほど、俺はその娘の言葉に集中していた。 俺の向かいに座り、伏し目がちに頷くその娘の頬はほんのり紅い。 「まじかよ」 はー、とため息を吐いてテーブルに肘をつく。 「……ごめんね、顕」 本当に申し訳なさそうに謝るその娘。 「……や。りおが悪いことじゃないから」 と、言いつつもムスッとなってしまう表情。
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