任せてトゥデイ

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 二人が退けたら、着替えて家を出る。朝食はいつも峰が作ってくれるのだが、今日のオレは、ドジッ娘属性を目指して見た。とか言って朝食全てを焦がしたのだ。それからわざとはドジじゃない。  俺達は新入生だから、早めに向かってクラスを確認しておこう。だって群がるってやじゃん。 「刄はオレの手だけ握れ!」 「刄はオレの手だけを握って欲しい」  音声だけを聞けばBL 臭のする会話だけど。発言しているのは、仮にも美少女の残念な幼なじみの双子。  まあ、高校生活も今まで通り三人でグダグダに過ごすのだろう。 「おい刄、結局お前はどっちを選ぶんだ?」 「早く決めてよ。オレはできるなら刄と早く手を繋ぎたい」 「そんな恥ずかしいこと入学早々できねーよ! わかったら手を退けろ!」  そんな他愛もないもない話をしながら、俺達は坂を登る。
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