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「なんか、シキティの歩いてる時って…無償にInsideのInvincibleを合わせたくなるのぉ」
「それ、本家さんに怒られるから止めてくれ。俺だったらスターウォーズのベーダー卿のテーマだな」
「…怖ッ!!」
一瞬あの帝国のテーマを背景に迫る四鬼を想像していたのか反応が遅れた仁王を後目に、校内の見回り準備をし終わった誉が懐から一本の筒を取り出す。
筆記用具の様にも見えるが、蓋の付いた青銅のソレには稲妻模様の家紋がクッキリと刻印されている。
「出て来い、ライジュウ」
誉が一声かけて小さく祝詞を唱えると、筒の蓋が独りでに回り中から蛍光色の光と共に雷光を纏った獣が現れた。
【サマナー、オレ、オレサマ召喚シタノカ?】
「悪いな、これから部活棟を見に行くからライトマして貰おうと思ってな」
【後デカワイコチャン紹介シテクレルナラカマワナイ、オレサマ連レテケ】
「サンキュ。お礼に酒まんじゅうやるわ」
【ワオ、オレサマウキウキ!!】
誉が鞄の中から小さな紙袋を広げ、酒まんじゅうを一つ二つライジュウに渡すと、予想外のお駄賃に有頂天になったライジュウが喜びの声を上げる。
[InsideのInvincible]:【咎狗の血】のシキが登場する時の曲名。四鬼→シキだから。文章だとツッタカタ、ツッタカターと
頼りないがプレイ中だと背筋が凍る(作者体験談)
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