序章 第一回生徒会

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夕焼けの朱色が優しく山並みに夕日を落とし、近隣の森では烏が巣へと帰る鳴き声が遠く聞こえる。 そんな情景を一人の男子生徒が八十神高校の校舎裏にある第二グラウンドから見上げていた。 彼の体には若干大きめの制服から覗くカーディガン付きのYシャツは、砂埃や何かの液体による染みが目立つ。 そんな彼の左耳にはインカムマイクが装着され、時折彼は左の方へ鋭い視線を寄せ何事か聞いている。 「…More Alpha, into Omega. Small fish from the two dogs just cleared up, but can not you move to fight Masaru Masaru hurry? Over」 (アルファーより、オメガへ。さっき雑魚2匹は片付けたから、とっとと大将戦へ移行できるんじゃないか?オーバー) ため息交じりに流暢な英語で尋ねる彼の言葉に、返答者は面白くなさそうな抑揚のないイタリア語で返してきた。 『Da Omega Alpha. Ma si vuole fare la stessa opinione anche, ma almeno mostrare la tua faccia sulla sponda nemica controllo Masaru Masaru Dopo tutto, cambia lo status quo non credo.』 (オメガから、アルファへ。そうしたいのは僕も同一見解だけど、何せ敵側の御大将が顔を出さない以上、現状が変化する事は無いと思うよ。)
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