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「いやん。嘘、まじか」
『マジも大真面目だよ。さっきから一年の相良が向こうの通信傍受してるけど、一向に会長が口を挟まないし影も見せないと来た』
どうしたものか、と一言呻く彼等の会話中に別の通信が割り込みされる。
『Busy bad. I found that I may be interested or good?』
(お取り込み中にすまん。ちょお気になる事が有るんじゃが、良か?)
「…なんだ、Juliet(ジュリエット)か。ようやく衛星通信のコード解析終わったの?」
『ん~、ソレなんじゃけど…さっきからコードの合間合間にある一定の単語が隠れて指示が出てるみたいじゃ』
『…例えば?』
『え~っと…と、あったあった。一年の要が集計出した結果、Rulerが11回、Rey Negroが10回、Kaiserが8回じゃの。それぞれ外部通信機からじゃけえ、多分生徒会の定期連絡に係わる何かの隠語かと思うんじゃが…』
別動隊隊長である彼の変わった方言訛りの報告を半ばに、少年は苛立った口調で一言言った。
「あのさ、…お前。もう少し語学勉強しろよ」
『仁王、今度外国語の授業サボったら噛み殺すよ』
『え?え?急にどうしたんじゃ?』
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