斎藤がやって来た!

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独立国と認められた蝦夷共和国。 今では貿易や入出国も認められるようになっていた。 徐々に箱館市内が賑わいつつある。 人が増えると犯罪も増える……と、箱館市中取締役である土方は見廻りを強化していた。 「別に、土方さん自らが見廻りをしなくてもいいと思いますけど……」 いくら戦が終結したからといって、まだまだ治安が良いとは言い難い。 政府幹部が少数の供だけで出歩くのは好ましくない……と島田は思っていた。 「大体、今上層部はてんやわんやじゃないんですか?会議に参加しなくてもいいんですか?」 まだ生まれたての国なので、やらなければならない事が沢山ある。 「俺、政治には興味ねぇんだよな。俺の目的はただ一つ!新選組の復活だ!!」 土方としては蝦夷共和国の治安維持部隊として新選組が再結成されれば文句はない。 あ、そうですか…… それ以上、島田は何も言わなかった。 榎本や大鳥には悪いが、土方が自分達といてくれるのが一番だと島田も思っている。
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