ああ、どうしよう？

どうしよう？

三年四組の私は、名前順で十一番目の席に座ってそれなりに真面目に授業を聞いてた。なんで名前順なのかっていったら、学年変わってクラス変えしたばっかりだから。それなりに仲良い友達とは一緒のクラスになった。

まぁとにかく知らないけど気がついたら、ここにいた。女の人がキッチンで死んでる以外は特に普通そうなこの部屋に。あ、女の人をキッチンで殺した以外は特に普通そうなこの部屋にか。

っていうか別に悪気無かったんです本当に。元素記号の塩素をノートに書き写してたら、部屋に立ってて叫んだ女の人にとりあえずびっくりして、「どっから入ったの！？っていうか誰！？」とか聞かれたから答えようとしたら、突然ピタッと黙って無表情になって、とりあえずすいません、のませんくらいまで言いかけた所で歩き出して、とりあえず後をついて歩いていったらそこはキッチンだった。

「すいません、あのこ」こはどこですか？って歩きながら私は言ってたんだけど、キッチンに着いたら女の人はブクブク泡を口から吐きだして倒れた。訳分からないけど、ヤバいと思って携帯出して、え、やっぱ救急？とか考えてるうちに女の人は動かなくなって、スリッパでつんつんつついて確かめて、まぁ死んでましたと。

ひとしきり回想したけど、さっぱり意味不明。とりあえずスリッパをもう一回履かせるのも変だと思って、並べてからなんとなく携帯を開いた。さっきは慌ててて気がつかなかったけど、電池が残り二個しかない。

あ、バックが学校だから充電出来ないのか。この女の人の携帯が同じ機種だといいなとか馬鹿な事を考えてから、学校に戻ればいいんだ。てかここは本当にどこ？

「ああ、どうしよう？」
とりあえずまた言ってみた。