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保健室って嘘をついたのは、面倒っていうのが八割。もう二割は、保身のため。だっていくら親友だからって言っていいことと悪いことがあるだろうし。好きな人がいることは教えても、名前までは言わないみたいな。
まぁこっちの秘密の方が、はるかにヤバイ度が高いけど。だって人が死んでるんだよー、きゃー、こわーい。何がって、もちろん私の精神。怖くはない、困惑はしてるけど。
おっと、また返信がきた。
『ズルッ!うちもさぼりたいー………』
『あはは、いいだろー』
『うざっ(笑)あとでノート見せないから』
『えーっΣヒドイ………』
「冗談っす。うぁー、眠い』
『私も眠い』
うん、本当に眠くなってきた。まぶたが重くて、自然と目が閉じてきてしまう。でもさすがにこんな状況では寝たくはない。とびっきりの悪夢でも見そうだし。あー、眠い、けど寝ちゃ駄目だー、あー、ベッドで寝たい寝たいーあー、
「っと、」
そうしたら、ベッドの上にいた。白いカーテンに囲まれてちょっと固めなベッド。匂いと雰囲気からして、保健室だ。
おぉ、びっくり。
私はまた移動していた。
今度は保健室に。
理由も現象も分からないけど、とにかくここは保健室だ。
…………授業戻らないと駄目かな。
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