act.2

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それから少し時間が経った 章『なぁ、すばるくん遅ない?』 隆『ほんまや!』 裕『何してんねんあいつ』 亮『俺、見てきましょか?』 亮が立ち上がる 信『なら俺も行くわ』 ご飯を一時中断し、亮と部屋を出ようとした時 ピンポーン‥ 隆『すばるくん?』 裕『何であいつインターホン鳴らしてんねん』 博『でも裏口から僕ら入るやん』 信『誰か来たんとちゃう?』 忠『こんな時間に?』 亮『ヤラカシとか』 裕『どっちにしろ誰か出んと客やったらあかんやろ』 信『なら俺、出るわ』 椅子から立ち上がり 軽く深呼吸 ドアの横に付けてある受話器を手に取る 画面には誰も映ってなかった 『はい、どちら様ですか?』 少し声を変えて低めで話す ヤラカシやとまずいから 《俺や俺、はよ開けてくれ》 『やっぱお前か』 ヒョイと横から画面に映ったのはすばる 『何してんねん、なるべく裏口から入る約束やろ?』 《ま、ええやん 見せたいもんがあんねん》 『見せたいもん?なんや?』 《それは来てからの楽しみや、やからはよ開けろ!》 『ちょー待っとき』 受話器をもとに戻してドアのロックを外した 章『やっぱすばるくんなんや』 裕『すばる何て?』 信『見せたいもんがあるから開けろやと』 隆『見せたいもん?』 裕『こんな時間にか』 博『また突然やねぇ』 信『俺、開けてくるわ』 亮『俺も行こ、気になるし』 →
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