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信『見せたいもんってなんやと思う?』
亮『案外何もなかったりして』
信『それやったら家に入れんで』
亮『(笑)』
亮と玄関の前で立ち止まり俺がドアを開ける
ガチャ‥
そこには帽子を被ったすばると下を向いた女の子が居った。
二人は話しとるけど暗さと下を向いてるせいもあって顔は見えへん
ようやく俺に気付いたすばるがこっちにやってきた
す『お前、遅いねん』
信『遅ないわ』
す『寒くて凍え死にするとこやったやろ』
信『めっちゃ夏やんけ』
俺とすばるが軽く言い合ってると後ろから亮が出てきた
亮『まだですか?』
信『あぁ、すまん』
す『せや!見せたい人がおんねん、驚くで』
すばるはさっきの女の子のとこに戻った
亮『女?彼女さんですかね?』
信『かもな』
亮『何考えてんのやろ、ここバレるやん』
亮の言う通りや
ほんまに何考えてん
まして社長の耳にでも入らんかったらええけど‥
す『雛と亮、目つぶってや』
またあいつは意味わからんことを
俺らはすばるの言う通りに目をつぶる
紹介すんのにもったいぶんなや
カタッ‥カタッ‥
階段を昇る音がする
話し声も聞こえてきた
てかこの声…
『開けてええで』
すばるの少し嬉しそうな声にゆっくり目を開ける
『……………』
ほら、やっぱりな
声で分かったわ
そうか
帰って来たんか
『……千秋』
『ただいま、お兄ちゃん』
to be continued...
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