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やっかいな場所に、行ったなぁ…。
と思いながら、ボールを探しにいく。
暫く、岩場を探してしると、ボールが見つかった。
案の定、ボールは岩と岩の隙間にプカプカと浮いて、淳をからかうように揺れている。
屈みこみ、手をいっぱいに伸ばしてボールを取ろうとする。
しかし、指先にボールは触れるのだが、取られるのを嫌がるかのように、位置を変え、なかなか掴ませてくれない。
『おーい、早くしろよな~』
30メートル程、離れた浜辺から、仲間達が呼びかけてくる。
『なんだよ…。自分たちは探さないで、勝手だよな』
とぶつぶつ呟きながら、懸命に手を伸ばした時―。
突然、女の子がすすり泣く声がした。
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