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俺は走りながら携帯で時間を確認した。
やばい…後2分しかない!
すると門を閉めようとする生徒指導の先生が見えたので、俺は大声で叫んだ。
『待ってくださいぃぃぃ!』
すると先生は呆れ顔でため息を吐はきながらも待ってくれた。
生徒指導は恐いと聞いていたが、意外に優しいなと思いながら門を通過すると、後ろから。
「先生!僕も…僕も待ってぇぇ!」
と叫びながら賢が走ってきた。すると先生は門を閉めるのを止めたが、恐ろしいくらいの無表情になって、先生に向かって言い訳をしている賢の首をわしづかみにし、生徒指導室のある新校舎に歩き始めた。
賢は俺に「助けてぇ…」と言って手を伸ばしてきたが俺は無視して自分の教室、旧校舎に向かった。ちなみに俺と賢は一組である。
教室の扉を開けると視線が集まった。……なんか嫌だなと思っているとすぐに俺から視線を外して各々さっきまでしていた事に戻った。
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