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「おお!ご英断感謝します!では、一刻も早く救援へと向かいましょう」
……俺に何が出来るか分かんないけど、やれるだけやってみよう。
なるべく離れて分身に戦わせれば危険も少ないだろうし。
「母さん、また心配掛けることになるけど……必ず無事に戻ってくるから」
「……ええ。父さんには私から伝えておくわ。話を聞く限り貴方は役立つのでしょう?なら、準備を良くして万全な態勢で挑みなさい?」
「分かった。兵士さん、1時間程時間を頂けますか?準備したいことが有るので」
「はい!ですが、なるべくお早くお願い致します!王都の方が位置関係的には近いので早く増援が向かうと思いますが一刻でも早く助けに向かいたいので……」
「分かりました。では、準備が出来たら戻ってきますので……」
じゃあ、準備を"万端に"してきますか……。
1時間程経って、準備を終えて大きめなリュックを背負った俺は居間へと戻ってきた。
「では、行きましょう。……母さん。後は色々頼んだ。……行ってきます」
「……行ってらっしゃい。気を付けてね……?」
「うん、ありがとう」
母さんの目が少し赤く腫れていた事には一切触れずに、何時も同じ様な態度で俺は家を後にした。
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