序章

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序章

「ワカラナイ」 彼が目を覚まして 部屋を見回して それから私の顔を 見て言った言葉である。 彼は望んだ。 『一度ココロを空っぽにしたい。 そうしてお前に託すんだ』 私は叶えた。彼の願いを。 それなのに、 何故か機械的に言葉を発した 彼を見ていると 涙が溢れて止まらないのだった。
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