つき

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「俺はパティシエにはならないって言ったんだ」 「パティシエは兄さんの小さい頃からの夢じゃあなかったの?」 「そうだよ? そうだけどな。でも、俺はパティシエにならないと決めたんだ」 「やめた理由って僕が原因なの?」 「そんなんじゃないさ」 「そうなんだ、じゃあ何になりたいの?」 一樹が病室の窓を少しあけると、心地よい空気が入ってきた。
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