いち

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「おい!おいって!」 しばらく声を掛けていると、女が一人目をさました。 「頭が…痛い…。……ここは…どこ?」 黒髪で多分まだ10代の女はそう言って辺りを見回した。 「俺も分からない。目が覚めたらここにいた」 「あなたは…?」 「俺は秋山浩介。どういうわけか分かんないけど、俺も気付いたらここにいた」 「そう…。私は橋本真奈美」 真奈美はそう言うと、倒れている人たちを指差した。 「あの方たちは生きているのですか?」
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