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そのあとじいさんに夕飯の残りを食わせてやった。
じいさんが“ゼウス”だと言いはるので、しょーがないから、母ちゃんと一緒に話を聞いてやることにした…
「実は、ワシ…1週間前にお父さんと喧嘩しちゃっての…天界から追放されてしまったのじゃ…」
「まったく……いい歳こいたじじいがなに親子喧嘩なんてしてんだよ!」
「…たぶんヘラの仕業なんじゃよ!」
「あっ…ヘラさんってあの神話に出てく人よね?」
「ワシの妻じゃよ…嫉妬深くてのぉ…ナンパしたの怒って、お父さんにチクったんじゃ!絶対そうじゃ!」
「ナンパかよ…このえろじじいが!」
「それで、お金もないから道端に倒れてたわけなのね?」
「恥ずかしいことじゃが…ほんとに感謝しとる、お礼と言ってはなんじゃが、願いを叶えてやろーう!」
とじじいは俺を指差した…
「そ、そんなことできるのか!?」
「あくまでもワシは創生神じゃわい!」
「そ、そうか…じゃあ…」
どうしようか…
俺がいま
一番欲しいもの…
「……力が…欲しい」
「…ふむ…力か…よし…いいじゃろう!ワシの力を半分授けようでわないか!」
「い、いいのか!?てか、そんなことできるのかよ!?」
「それが、できるのじゃよ!よ~し、立つのじゃ!」
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