4449人が本棚に入れています
本棚に追加
それは、誕生日の翌日の事だった。
「ワハハハ、コレから属性検査をするぞ。レイ、準備をしなさい」
「はい、父上」
属性検査。
この国では、全国民が義務付けられてる、国民調査みたいなものと考えて貰っていい。
属性には、火、水、土、風、
そして光と闇がある。
強さや順位もあるが、関係ないので飛ばそう。
「我がライト家の長男なんだから、計るまでも無く光なんだがな。ワハハハ」
「頑張ります」
ワクワクを抑えながら、僕は機械に手を触れる。
『読み込み中』
無機質な声が耳に響き、僕は突然、怖くなった。
汗や震えが止まらない。
嫌な予感がする。
『測定完了。アナタの属性は―――』
嫌な予感は的中し
無情にも機械音声は響いた。
『――“闇属性”です』
「ワハハハ…は?え?ウソ?」
阿呆の子みたいに笑っていた父も、笑いを止め、戸惑いながら聞き返した。
僕もプレッシャーに押し潰されそうな感覚に陥いる。
『闇属性の判定が出ました』
父は顔を青くしながら、呆然としていたのだった。
最初のコメントを投稿しよう!