最強とニートと落ちこぼれ

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「や、やめないか母さん!!」 僕を殴り飛ばした母上を、父が間に入り込み止めた。 しかし母上は、父を睨みつけて甲高い声を上げる。 「アナタは長年に渡り、愛し合った私より、そこのクズを優先するのね!?」 「違うだろッ!!実の息子を、闇属性だからって殴るのは、親としてどうかしてるんだ!!」 その時の僕には、どちらが正しいか分からず、オロオロと二人を見つめるしか出来なかった…。 その日から、僕の人生は変わったのだった。 母上と父は顔を合わす度に、口論するようになった。 「あんなクズがこのライト家に居たら、家の未来が崩れるのよ!!」 「キミは息子より家を取るというのか!?信じられん!!」 母上は根っからの貴族思想で、父は平民から貴族に昇格した、所謂成り上がりだ。 そこら辺から思想の違いがはっきりし、喧嘩をするようになったかも知れない。 そして、半年後 父上は死んだ。
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