それぞれのプロローグ

4/4
前へ
/400ページ
次へ
「あんたぁ、ちょいっとコッチ来んしゃい」 自室でエロゲしてたら、わいはオカンに呼び出しを食らった。 ウッセェ、クソババァ!! 今、わいは、猛烈に興奮しとんねん!!話かけんな!! っつ言ってやりたかった。 「へーい、なーにオカン」 「あんたぁ、コッチ座んなさい」 イカン!? コレはオカンの説教タイムの始まる前兆やないか!! 「オカン、若くなったぁ?」 「あらそう?やっぱり化粧水変えたの良かったんかなぁ?」 知らんがな。 まぁ、ワイはオカンをおだてて説教を回避しようとする。 化粧水変えたくらいで若返る訳あらへんやろ!! 我が親は単純よの~(笑) 「――って、そないな事話してる場合やなかった」 ちぃっ!! 気づきおったわ、妖怪みたいに勘の鋭いやっちゃ。 妖怪ババァめ!! 「お前ゲームばっかしてんと、学校行きなはれ」 「嫌じゃ」 だって~、二次元には100を超える嫁さんが待っとるし。 「あ~あ、学校行けばえらいべっぴんさんが居るって話やのに」 ――ピクピク 「そんでもって、頭良い子に『キャー、カッコイイ』な~んて黄色い声援が待ってるのに」 ――ピクピクピク 「下手すればハーレムだって夢やないのに~」 ――キタコレ!!!!! 「オカン!!ワイ、学校行くわ!!」 ワイは…ッ!! ワイはハーレム作ったるで!! 「待ってろやぁ、ワイの彼女たち~!!」 急いで学校の支度をした。 「ワテの息子ながら、なかなかのどアホやなぁ」 オカンがそう呟いてたのも知らんと…。 ☆ ☆ ☆
/400ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4449人が本棚に入れています
本棚に追加