最強とニートと落ちこぼれ

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「うわっほぉぉ!!で―か―い―!!!!」 わいは名門魔法学校の校門を見上げて叫んでた。 いや。もうね、学校どころか城やで?ホンマデッカいわ。 聞いた話やと、学校の前に砦があったらしいんや。 昔。ホンマに気いの遠くなるような昔に魔法大戦があったらしい。そん時の残りらしい。 めっさカッコぇえ! 「君も転入生?」 「ほえ?」 ワイの後ろからボーイソプラノみたいな高い声がした。 振り向いた先には、黒い服で身を纏う少年が一人。 ――ま、まさか!? 「あんさん、巷で噂の男の娘って奴ですか?」 それはさらさらの髪質に、クリリとした大きな瞳。 男装させた女の子みたいな男がおったんや。 「え?はい。確かに僕は男ですが…」 現物の男の娘が見れるなんて、魔法学校、来て良かった~。 「あんさんも転入生?」 「あ、はい。僕も今日から、転入する、…………レイ・ライトです」 「そっかぁ、いま此処出会ったのもなにかの縁やな。転入生同士仲良くしましょ~」 「……えっ!?」 レイと名乗った少年は、驚いたような顔をした。 「どないしたん?」 レイは、驚いた声で言った。 「だって…、だって僕は“レイ・ライト”ですよ?」はぁ? どゆこと?意味わからんわ。 「レイ・ライトがどうしたんや?」 「だって、落ちこぼれのレイ・ライトですよ?」 落ちこぼれ? 「そりゃどういう事や?」
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