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「……本気で言ってます?」
「本気と書いてマジと読むんやで?」
レイは何言っとんか。
「それで落ちこぼれっつどういう事?」
ワイは改めて質問する。
「……君って、もしかして平民?」
「ん。そや」
沈黙。
…なんかワイ。悪い事した?
「えぇえええええ!?」
「平民で悪いか?」
あんまり驚くから、腹立ってもうて、レイに文句言ってやった。
「いや、悪くわないですけど、…良く入れたなぁって」
んまぁ、レイの言うことも一理ある。この魔法学校は貴族たちしか入られへんちゅう噂やし…。
「オカンのおかげや」
「へぇ…」
有り得ないものを見ている感じでレイはワイを見てる。
「…そっか。だから僕の事を知らなかったのか…」
「お前の事?」
レイは、一区切り置いて、ワイに言った。
「僕は、闇魔法しか使えないんだ…」
その少年は、悲しみをすべて詰め込んだような青い瞳でワイを見つめた…。
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