電話

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公園に着いた私はいつものベンチに座る。 頭の中は昂の事でいっぱいで、でも何にも考えられなくて。だんだん頭が真っ白になってくる 白血病?昂が?冗談? 治らない? 死ぬ…? なんで…? 頭が爆発しそうだ。昂が居なくなるなんてそんなの考えられない 「愛美ー!!!!」 ほらね、今だってちゃんと私の名前呼んでくれるでしょ? 「愛美!!何やってんだよ!携帯繋がらへんし家に電話したらお母さんが、愛美がすごい勢いで家飛び出してったって。」 『ねぇ…昂?』 「ん…。」 『昂はもうすぐ死んじゃうん…?』 「・・・」 『嫌だよぉ…そんな…』 「俺はさぁ、愛美と一緒に居れてほんっまによかった!!愛美が俺を選んでくれてほんっまによかった!!!!愛美が…俺を好きでいてくれて…ほんまによかっ…た…ょ」 そう言いながら昂は私を優しく抱きしめてくれたね。声にならないくらい小さな声で、ありがとうなって言ってくれたね。それから今までに無いくらい強く強く抱きしめてくれたね。 そして、最後の最後まで精一杯の愛を私にくれたね。
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