2人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
公園に着いた私はいつものベンチに座る。
頭の中は昂の事でいっぱいで、でも何にも考えられなくて。だんだん頭が真っ白になってくる
白血病?昂が?冗談?
治らない?
死ぬ…?
なんで…?
頭が爆発しそうだ。昂が居なくなるなんてそんなの考えられない
「愛美ー!!!!」
ほらね、今だってちゃんと私の名前呼んでくれるでしょ?
「愛美!!何やってんだよ!携帯繋がらへんし家に電話したらお母さんが、愛美がすごい勢いで家飛び出してったって。」
『ねぇ…昂?』
「ん…。」
『昂はもうすぐ死んじゃうん…?』
「・・・」
『嫌だよぉ…そんな…』
「俺はさぁ、愛美と一緒に居れてほんっまによかった!!愛美が俺を選んでくれてほんっまによかった!!!!愛美が…俺を好きでいてくれて…ほんまによかっ…た…ょ」
そう言いながら昂は私を優しく抱きしめてくれたね。声にならないくらい小さな声で、ありがとうなって言ってくれたね。それから今までに無いくらい強く強く抱きしめてくれたね。
そして、最後の最後まで精一杯の愛を私にくれたね。
最初のコメントを投稿しよう!