見るモノと踊るモノ

2/10
前へ
/196ページ
次へ
 あれから数日が過ぎた。  美紀はクラスの男子に影響力を持つ1人の少年と接触する。  「よう佐藤、俺に話って何?」  「桑田君、単刀直入に言うけど……今アタシ達女子は大ウソ付きの信楽木綾を懲らしめてるの」  「ええっ! やっぱお前ら……しかしなんであの信楽木を? アイツは“一体”何したんだよ!?」  その質問に美紀は答えずに話を進める。  「気付いてた? なら話は早いね。君から他の男子に協力するように言ってくれない?」  「いや~ぁ、それはちょっと無理だよ……」  二の足を踏む桑田、それは当たり前の事。  彼もだが男子生徒のほとんどが憧れる“綾”に危害を加えるなど言った日にはどんな事になるか……余程のオロバカ者でもない限りすぐに解る話だ!  「佐藤さ、それヤバくねえ? 第1女子の事だろ、俺に何の関係があるんだ……」
/196ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加